🍁楓浜diary🍁

アドベンチャーワールド楓浜🐼の成長を吹き出しイラストで綴るblog

「NIGHT ZOO」② 彩ちゃん誕生時のこと (2022/8/13)

その①の続きです。

番組の最後に登場した彩ちゃん。生まれた時の映像を見ることができました。

 

体重75g。一般的なパンダの赤ちゃんの半分の大きさ。すぐに保育器にいれたものの、身体は冷えきりすでに危険な状態だったとのこと。

飼育スタッフの品川さんのお話だと、どんどん体温、心拍も低下。保育器で体温維持をしながら強心剤、酸素吸入など医療的な処置も行っていたとのこと。

免疫機能がたっぷり入っている初乳を飲むことで赤ちゃんの健康が保たれるものの、自力で母乳を飲むことができないので、搾乳のため一旦彩ちゃんを保育器から出して良ちゃんに戻し、子供に集中しているうちに搾乳。

自力でお乳を飲むことができない彩ちゃん

彩ちゃんを保育器の外に出すと身体がすぐに冷えきってしまうのでできるだけ短時間で搾乳。

再び保育器で彩ちゃんを預かり、注射器でお乳を飲ませていると、子供がいないことに気づいた良ちゃんが興奮状態に。食べ物で気を引こうとするもそれどころではないほど。

わたしの子、はよ返して!

長時間赤ちゃんを預かることで母親が育児放棄をすると母乳ももらえなくなるという危険もある中、それでも保育器で彩ちゃんを育て続けます。

2日後、搾乳するために良ちゃんのもとに彩ちゃんを戻すと、育児放棄することなくすぐにかけつけ我が子を抱える良ちゃんでした。

忘れるわけない諦めるわけない

搾乳しようとしたその時、彩ちゃんが自分の力で良ちゃんの母乳を飲み始めます。

彩ちゃんの生命力と良ちゃんの母性と

中尾さん「本当に危ない状態だったんですけど、皆が彩浜の生命力を感じてましたので、獣医の方は子供の世話、飼育(員)の方はお母さんの世話という形でみんな一生懸命でしたね」とのことでした。

楓ちゃんが誕生したときは本当に元気で動き回って一ヶ所にいることも難しいくらいだったのに、彩ちゃんの動きは少なく、良ちゃんの胸の上でも動かず、全く違う状態。ほんとうに命が危険だったことがよくわかりました。

彩ちゃんがいないことに気づいた良ちゃんの様子も見てて苦しくなるほどで、現場にいらした方達はどんな気持ちだったのかと思います。

その後育児放棄という言葉も無縁に感じるほど、当然のように彩ちゃんの元にやってきて抱える良ちゃん。スタッフの方々のお力もそうですが、彩ちゃんと良ちゃん、それぞれの生命力と思いの強さがあって今に繋がっていて、本当によかった、と心から思う場面でした。

 

そしてこの次の日が彩ちゃんの4歳のお誕生日🎉✨🐼🌈✨🎊 

そのお話が出てバースデーソングがかかると、それまで左屋内運動場の奥の方で竹を食べていた彩ちゃんが動き出して、屋内運動場をお散歩→と思ったら新しい竹をもらいに行ったみたい。それにしてもタイミングがよすぎなくらい(笑)

彩ちゃんはじめ、みんながどういう風に育っていってほしいですか?の質問にたいして、中尾さんは「まずは7頭全員が健康に、その後に子供達を産んで、最終的には浜家の子孫達が野生で元気で暮らしているところを私達見たいですよね」とのことでした。

最後に、遠藤憲一さんは「飼育員さん達が命を育むために一生懸命知恵使って、で中国の人達とも交流してるじゃないですか。世界が今こうやってギスギスしてる時だから、動物を通しての交流とかをして、本当に皆仲良い世界になってほしいなと思いました」

以前タンタンさんのことについても同じように、またユーモアをもってお話されてた遠藤憲一さん。心のあたたかさが感じられて、今回出演してくださって本当によかったなと思いました。