🍁楓浜diary🍁

アドベンチャーワールド楓浜🐼の成長を吹き出しイラストで綴るblog

かんさい熱視線「赤ちゃんパンダ誕生」NHK 2021.1放送

楓浜が産まれるまでの半年間密着取材した関西の番組を、関西のお友達に録画してもらっていたのですが(関西以外で放送されたかはわかりません)、

今(笑)見ることができたので、レポします。

 

〈はちみつだけに集中なのはほんとう?〉

つい先日見た、過去番組の中で、飼育スタッフの品川さんが「パンダは二つのことが同時にできず、ひとつのことのみなので、はちみつに夢中になってはもらってるときに子供を預かる」とお話しされてたんですが、

楓浜日齢動画では、らうちゃんがはちみつをたべながらふうちゃんを目で追ってるように見えた時があって、『本当は気づいているのでは?』と思っていました💦

そして、このかんさい熱視線の冒頭で流れたらうちゃんの過去の出産後の場面。中国人研究員の方がらうちゃんの横で、鳴いてる赤ちゃんを毛布で一旦包むのに少し時間がかかっていたので鳴き声がわりと長い時間、至近距離でしているけれど、らうちゃんはまるで聞こえていないかのようにはちみつに夢中。

らうちゃんが気づいている時があるのかはわからないけど、こんなに夢中なんだ!とわかった場面でした。

 

アドベンチャーワールドとパンダファミリー紹介時の双子の可愛さ〉

パンダファミリーを紹介する時に映った、らうちゃんの子供の双子ちゃんが可愛い!…桜ちゃん桃ちゃんかなーとおもいますけど、それより前のお兄ちゃんお姉ちゃんかもしれないので、「双子」と書いておきます。

マットの上で双子の赤ちゃんがもぞもぞしていたり、すべり台の上から二頭がじゃれあって、その前にいる食事中のらうちゃんの背中に激突するも、らうちゃんは振り返りもせずたべ続けたり(笑)…これももしかしたらひとつのことに集中という場面なのかも?

そしてらうちゃんのお腹の上で二頭がもぞもぞしてるのに抱えきれてるらうちゃん。さすがベテランママだな~と感じたり、双子のわちゃわちゃの可愛さがよくわかります(笑)

 

恋の季節

例年、発情期は4月~5月の間だけれど、5月下旬になって、永明さんがマーキングしてらうちゃんにアピール開始(発情期特有の行動)

そして次の場面、らうちゃんのいる檻に永明さんが入ってきます。その時点で鳴き声もいつものらうちゃんではない(と思う)、めちゃくちゃ低い声。永明さんがらうちゃんに近寄り背中のあたりに手を掛けて、お顔をちょっとすりすり。そして交配。檻のすぐ前には飼育スタッフの方がいらして、ちゃんと交配したかを見て、その時間も時計でチェックしてます。

永明さんはメスに優しい、と聞いたことがありますけど、それが象徴されてる場面で、「愛しいらうちゃん✨💗」という感じもしました。

 

〈日本人のみでの出産と子育てサポートの決断〉

らうちゃんのこれまでの妊娠期間は4ヶ月、それから計算すると10月中旬の誕生予定。この頃日本と中国の間の渡航制限で、中国人研究員の方の来日のめどが立たなくなり、日本人だけで出産と子育てサポートをすることになった、とのこと。

赤ちゃんの健康チェックの際も、出産前後の気が立っている母親から預かるのは大変だったり、飼育下でも死亡率の高い赤ちゃんのケアをする高い技術を持っているので、これまでは中国人研究員の方がリーダーシップを取っていたそう。

彩ちゃんが小さくうまれてきた時に命を救ったのは、中国人スタッフの方による授乳。母親を刺激しないように搾乳し、母乳を喉に詰まらせないように注射器で与えるのも力加減が難しいとのこと。

「日頃良浜と一緒にいるわけではないが、中国の繁殖基地はパンダの頭数も多く近づき方や触り方など、やはり上手。基本、今までの出産すべて中国人のスタッフの方を頼りにしてた部分がすごくあるので、不安だらけといえば不安」と獣医師の尾崎さん。

 

出産が近づきミーティングを重ねていた飼育チーム。この時初めてリーダーをつとめる飼育スタッフの真柴さんが、搾乳について「もし事故があった場合大変かなと、どうすべきかなと。」「中国からも搾乳してください、と言われたら、(飼育スタッフの)◯◯、◯◯が頑張るってことで大丈夫ですね?」とミーティングで話すと、

その迷いを感じ取った獣医師で副園長の中尾さんが「頑張るじゃなくて、その為にどうするかってこと。頑張る、じゃ誰もできません」「とる(搾乳する)、という前提で今からきちんと良浜との接し方とか、常にコミュニケーション取るとか。それをしなくて頑張ればできるものとは違うので。覚悟とるんだよ、絶対。とれたらとるじゃない、とるんだよ、っていう覚悟で準備してください」

…真柴さんには申し訳ないですが💦自信がなくてこういう気持ちのまま、それが言葉に現れてしまうこともわかるし、それをキャッチして「決める、ハラを決める、覚悟する」そういったことをキッパリ伝える中尾さんがいてくださってよかったなぁと思うし、中尾さんの仰るとおりだなぁと思ったお話でした。

 

そしてその練習。らうちゃんと、赤ちゃんの人形(ぬいぐるみ)を用意し、らうちゃんから「取り上げ」の手順を確認するスタッフの方達。

代理らう&ふう

そしてはちみつをらうちゃんの顔の前に持っていき、あかちゃんをとりあげて毛布につつむ、ということをされてます。

取り上げたあかちゃんを、獣医師の方がケアの練習。排泄サポートでは、肛門や外陰部を直接触らずに横をとんとんするそう。

 

ここで彩ちゃん命名時のめちゃくちゃ可愛い姿が流れます✨おそとでらうちゃんと遊ぶ姿も。この時2歳、ちょうどいまのふうちゃんの数ヶ月後と同じ歳ですけど、やっぱり彩ちゃんの方が小さいのかな?という感じ。

 

〈今までより長い妊娠期間〉

今までのらうちゃんの妊娠期間4ヶ月に近づいた10月下旬、出産の兆候は全くみられず。尿に含まれるホルモンの値もなかなか上がらない…とここでらうちゃんの尿をとる様子が。飼育スタッフの方がらうちゃんの檻の前で鈴を鳴らすと、それが「おしっこをしてください」という合図なのだそう。この時、檻の手前の方にらうちゃんがいて、おしっこをすると檻の外におしっこが流れてくるようになってます。

…彩ちゃんが屋内運動場の、ガラスに近い溝のところでおしっこをしてるのを見たことがありますけど、あれはたまたまあの場所でなのか、これと同じこと(する場所)なのかなーなんて思いました。

 

10月下旬に出産前の最初の兆候、食欲が減り、眠って過ごすことが多くなったらうちゃん。肛門の上あたりがこの頃はまだしぼんでいるが、出産が近づくと膨らんで赤くなってくるのだそう。

 

過去の妊娠期間より長いことを不安に思う真柴さんの発言にたいして、「過去のことはこだわらなくていいので、妊娠期間はあってないようなもんですので、これからの行動が大切なだけなんですね、しっかり見ていただいて」となげかける中尾さん「データとか数値にとらわれすぎると、全体がみえなくなってしまう。そのもの自体を見ていかないといけないっていう。できる、っていう自信、それはなにをもって自信を持つかっていうのは彼らだと思うんですけどね」過去データとつい比較して気にしてしまうのもわかるけれど、中尾さんの一言はやはりズバリついてます。

 

〈出産〉

最初の兆候から1ヶ月たった11/21、らうちゃんが落ち着かず寝たり起きたり。これは出産間近のサインだそう。

そして日付まわって22日の午前4時。破水っぽい様子があったのと、壁をかきはじめたらうちゃん。

破水してすぐに出産するのがほとんどだが、今回はまだ出産にならず。時間がたち、羊水が減ると赤ちゃんは子宮の壁に圧迫され、危険にさらされるのだそう。

最初の破水から限界が近づく8時間になったとき、(今までのらうちゃんは7時間が最長)よつんばいになり、11:50、赤ちゃんを出産したらうちゃん。

別の場所で待機して映像でらうちゃんの様子を確認しているスタッフさんたちは、産まれた赤ちゃんのことを「でかかった!」と次々におっしゃるので、ふうちゃんの身体の大きさに安心されたのかなあと思います。

 

そして練習していた、赤ちゃんの取り上げ、排便も成功。赤ちゃんも母乳を飲んで、搾乳が必要となる緊急の事態はおきず。…ふうちゃんが産まれた後の日齢動画で、スタッフの方がらうちゃんのお乳?を、さわってなにか、確認してたときがありましたけど、どういう場面だったかまた確認してみます。

 

出産した日の夕方、会見をひらく前に真柴さんに話しかける中尾さんがお茶目で(笑)命を守ることがどれだけ大変なことで、だからこそ腹をくくって引き受ける勇気というか、そういうものを見せてもらった番組でもありました。

 

ふうちゃんは元気に誕生して、みなさんホッとされただろう、って思ってましたけど、その裏にはこれだけのことがあり、そしてひとり立ちするほど大きく育ってくれたこと、育てたらうちゃん、スタッフの方々が本当にありがたいとおもった番組でした。