オンライントークイベント『Panda de Talk』第３弾(2021/1/9)

オンライントークイベント『Panda de Talk』第3弾（1月9日） - YouTube

「ジャイアントパンダの分野に関わるゲストを迎えてアドベンチャーワールドのスタッフと共にオンラインで開催するトークイベント」最後の第3弾とのこと。一年以上前の配信ですけど、今から振り返ると驚くことやかなり興味深い話があったので抜粋メモします。

翻訳家でパンダ関連書籍も出版されている神戸万知さんをゲストに、アドベンチャーワールドからは熊川智子さんがご出演。

〈優浜・間接飼育に切り替わる頃〉

・神戸さんも名付け親になった『優浜』が生後三ヶ月の頃、熊川さんがパンダ担当に戻り、リーダーとして初めて関わったので、優浜にはかなり思い入れがあるとのこと。

・優浜は一人っ子だったので熊川さんが遊び相手になり、結構大きい状態まで同じ運動場に入っていたパンダでもありよく遊んでいたそう。優浜が性格的に入っても大丈夫だったから、ではなく体重的に熊川さんの方が勝っていたので、と。

他のスタッフの方が入れなくなった時(力で負けてしまう、体重も)熊川さんも入るのをやめたそう。優浜の体重が50キロ位の時。自分の体重よりパンダの方が重くなったころに危ないと感じる飼育スタッフの方が出てきたので、間接飼育に決めたとのこと。

・優浜は甘えん坊で「遊んで遊んで！」という感じ。ひとりっこで力加減がわからなかったので力一杯当たってくるので途中からこわいと感じ始めた(ので間接飼育に↑)。

〈🐼さん達と観客〉

・神戸さん「パンダたちはお客さんがたくさん自分の前に来ていると気分がいいものなんですかね？」

→熊川さん「(そう)だと思いますね。大きいカメラが取材にくるとバシッと正面向いてポーズをとったりするので。この格好するとお客さんが可愛いっていうのよね、って言ってるような感じで、お客様のキャーッ！っていう声にパンダがハッスルする(笑)」

・双子でうまれた時はひとりを飼育員さんの方であずかることが多く、何時間かおきに排泄を促すのでその場面もお客様に見てもらったらいいんじゃないか、ということでそういった場面も公開していたとのこと。

寝ている時はやりやすいものの、起きているとやらせてもらえなくて、飼育員さん2人がかりでしていたそう。

〈名付けと大雪の時のこと〉

・名付けについて、熊川さん 「『い』か『う』でずっと来てるので」(らうひん、さいひん と、二文字めの言葉)…と、分析の仕方が安住さんの番組のような(笑)熊川さんもずっと名前募集には応募をしてるそうで、これまでに一度も当たったことはないそう。

・白浜に大雪が降ったとき、桃ちゃんが恐る恐るでてきて桜ちゃんはその後から「大丈夫？大丈夫？」という感じだったけど、その後大はしゃぎで、永明さんもかなりはしゃいでた。

〈『かわいい』のその先を発信すること〉

・熊川さん「神戸さんがパンダたちのことを、写真に撮ったり発信してくださってることがとても有難い」。(観客の)皆さんが撮った写真は個人で楽しまれてるのか、どうなるものなのかはわからないけど、発信していただける、というのはパンダの魅力を伝え発信する側の者として有難いこと。

・神戸さんが雑誌『パンダ自身』で編集部内の人に「次は永明さんの誕生日ですよ」とか、伝えることで記事にして取り上げてもらっている。

・熊川さん「パンダって万人の方が大好きで、動物を好きになる第一歩を踏み出しやすい動物だけど、知れば知るほど深い動物であるパンダを『かわいい』だけじゃないよ、っていうのを知っていただきたいとおもって私達は発信していっている。

だけど、(『パンダ自身』のように)かわいい写真と読みやすい文の本はまず取っ掛かりとしてご覧いただきたいなと思う。そこから見に来ていただいて、もっと知りたい、と深く知っていただけるきっかけになる。

パンダは動物界の広報大使だといつも思っていて、私(熊川さん)は、パンダの魅力を伝える広報大使、神戸さんも広報大使だなって思うので、これからもパンダの魅力をいっぱい発信していきたいと思ってます。」

・神戸さん「パンダがWWFのシンボルマークになってるのも、昔パンダが毛皮としてしか知られていなくて、実際のパンダをみたときに『こんなかわいい動物を毛皮にするなんて』っていうところから、動物愛護のムードが沸き起こったというんですよね。いろんなきっかけってあっていいと思うんですけど、そのなかでパンダがいかに大きな役割をしてくれているか、そこから『自然』につながり『動物の絶滅危惧の状況』『人間との関係』とか、色々つながっていきますよね」

・熊川さん「パンダのことを知りたいって思っていただける、皆さんがアドベンチャーワールドにきて『かわいい』って思ったそのきっかけからもう一歩先に進めるような、そのきっかけをどんどん作っていきたいなと思うんです。」

・熊川さん「神戸さんのパンダ好きの愛が溢れている本があって、そしてパンダを好きな人がたくさんいらっしゃって、パンダという動物がかわいさを発信してくれている、それが動物界の中ではとても大きくて、動物界のことを発信していくためにパンダ達を全面(前面？)に出しながら動物をすきになってもらえるきっかけの一歩になってほしいなと思うので、これからも神戸さんは力を貸してほしいです」

〈今回生まれた赤ちゃん(楓浜)について〉

・ふうちゃんが生まれる前のこの時に、熊川さんは一時的にパンダチームに戻ってきたのだそう。

・神戸さんから熊川さんへの質問「今回の赤ちゃんの性格や見た目は誰に似ていると思います？」

→熊川さん「まだ生後１ヶ月ちょっとしか経っていないのでなんとも言えないですけど、私の希望的観測で言うと、『良浜』に似てほしい。でも生後半年から鼻が長くなってお父さん似が現れてくるのが浜家の歴史ですので、『伸びるなー』って鼻をおさえながら(笑)丸顔になあれ！って言いながら(笑)。

私が思うには、性格はけっこう我の強い子だな、って思います。鳴き声ひとつでお母さんを操ってます。『抱きかたが甘いよー！』って、「グーッ」っと鳴いたらお母さんがキュって抱き直す。『お腹空いたよー』するとお母さんが授乳の体勢をとり、赤ちゃんが鳴くと良浜が反応してるんで、良浜が操られてるな、って思います(笑)」

神戸さん「末恐ろしい娘ですねー(笑)」熊川さん「そりゃもう、良浜の子供ですから(笑)」

・神戸さん「今までの赤ちゃんの中ではどのタイプですかね？おっとりだった桜浜と、イケイケな感じだった桃浜とか」

→熊川さん「私が思うには桃浜タイプ、しっかりしてる。桜浜は、ぼーっとしてたんで、いつも桃浜におっぱい飲まれちゃって『私飲むものがなくなる』っていう感じがあったんですけど、(楓浜は)ひとりっこなので一人占めできるから(そうはならないけど)おっぱい飲むのも上手ですし、お母さん起こすのも上手ですし、桃浜派だなと思ってます」

・神戸さん「最初から鳴き声もしっかりしてましたし足腰がすごく力強かったですよね」

→熊川さん「生まれました！って最初に皆さんにお知らせした写真がもう筋骨隆々じゃないですけど、凄い勢いで、動画見ても保育器の中を走り回ってるような状態だったので」

・熊川さんは出産前日ずっと良浜に付き添っていて、出産した夜も担当され、出産した瞬間寝ていたので起きたら発表されていた(笑)それでうまれたことを知ったそう。

・中国のスタッフが来られなかったことについて振り返って思うことは？

→熊川さん「最初、来れないってわかった時、『やるしかない』って皆で決めたんですよね。やるにはどうしたらいいんだって」…ここでアドベンのテーマが流れて話が途切れる💦いいところだったのになぁ(笑)

・神戸さんが気になったこと「品川さんが、結浜のことをよくくるくる回してたけど(手で身体を回転させるような神戸さんの手の動き)、彩浜の時にはしてなかったことについて品川さんに聴くと『あれは結浜がやってほしがってたんです』って言ってて(笑)」

半端なところで終わってますが(実際の配信もそう(笑))、以上です！

間接飼育に切り替わる時というのは、厳密に「いつ」というのはないけれど、やっぱり自分の体重と同じくらいになってくると、力も強くなってくるだろうし、飼育員さん達自身が切り替えの必要を感じるものなんですねぇ…。

楓浜がひとりだちが近づいた頃、感情の起伏がはげしめだからかちょっと飼育員さんに飛びかかるみたいな形になったとき、かまえてらした様子も見かけたことがあったので、やっぱり50キロに近くなったら、自然とひとり立ちと間接飼育への時期になるのかなぁ、なんて思いました。

『かわいい』のその先を発信すること、ですが、神戸さんはもちろんのこと、みんな🐼の写真を撮ったり投稿したり、なにか作って発信したり、他の方法も色々…そうしてる方の中にもそういう想いを持っている方たちもいらっしゃると思うし、発信すること自体がその一端を担ってるとんじゃないかと思います。

私もふうちゃん、らうちゃんをはじめ皆を見ていて知ったこと、感じたまさに『かわいい』のその先のことを、できればパンダのことを知らない人にも知ってもらえたら嬉しいし、そういったことを知ってもらえることで、それが動物、自然、地球そのもの、いろんなところまで広がって考えられることだと思いながら描いているので。

私は頼まれてもないので😂こうして勝手に自分で活動していきます(笑)

そして驚いたのが熊川さんが語るふうちゃんのこと。一歳半を過ぎた今の性格まんまであるし、元気だとは言われていたけど、そこまで体が強い子だったとは！そしてらうちゃんを操る、末恐ろしい子！とおっしゃっていた神戸さんの言葉どおりになってる、今のふうちゃん😂

お姉ちゃんたちがとても繊細に見えるほど、この子は強いなぁとふうちゃんを見ていて思うし、それだけでなく音や様々なものへの反応も鋭くて、野生的感覚も優れているみたいだし、ほんとに末恐ろしい子で(笑)これからが読めないほどでふうちゃんの成長が本気で楽しみです(笑)

熊川さんが最後にお話されていた、自分達でやるしかないときめたあとのお話も気になります。どこかでまた聞けたらなぁと思います。

メモのつもりがどえらい長いレポになりました😅これでほんとに終わりです♪